隣の席の佐竹くんには…
♢♢♢


教室へ戻ると、机に座る佐竹君の姿が目に入った。

自分の気持ちがはっきりしてから、これまで以上に意識してしまう。

心臓が破裂しないか心配だ。

一度、深呼吸をして気持ちを整える。


(…っよし!)

教室へ足を一歩踏み入れたところで、クラスメイトの宮下さんに呼び止められた。

「なに?」

「あの、ね…。あの子たちが梅沢さんに用があるみたいで呼んでるんだけど…」

宮下さんは、気まずそうな様子で視線を後ろへと送った。

宮下さんの視線の先に目をやると、教室から少し離れた壁のところに女子二人が立っていた。

なんだろう…?

女子たちと目がバチッと合うと、機嫌が悪そうに表情を変えた。


…なんだか、嫌な予感がする。

けど、心当たりが全くない。

「…梅沢ってあんた?ちょっと話があるんだけど」

「は、はぁ…」

不機嫌なオーラをまとった二人に、仕方なくついていった。
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