今日の恋、予報します。

エピローグ 君に恋した日

 光晴side



 俺が初めて、あの通知を受け取ったのは――高校二年生の頃だった。


 正確な日付は、もう覚えていない。


 ただ。


 朝、目を覚ましてスマホを見たときのことだけは、今でも鮮明に覚えている。


 ――ピコン。



 《今日の恋愛天気予報》

 ☀️ 快晴

 『今日は、恋に落ちるでしょう』



 「……は?」


 寝起きの頭では、意味が分からなかった。


 恋に落ちる?


 何それ。


 「誰かのイタズラ?」


 そう思った。


 友達の悪ふざけか、変な広告メールか。


 俺には、そういうものに縁があるとは思えなかった。


 そもそも。


 恋愛なんて、そんな簡単にできるものじゃないと思っていたから。


 誰かを好きになる。


 その人のことばかり考えてしまう。


 会いたいと思う。


 少し話しただけで嬉しくなる。


 そんなの、自分にはまだ遠い話だと思っていた。


 だから、その通知もすぐに忘れるつもりだった。


 「……まあ、いいか」


 スマホをポケットに入れて、学校へ向かった。


 ――その日の朝までは。



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