とっても優しい幼馴染が塩対応になっちゃった

高まる独占欲

「おい、見ろよあれ……。あのボートの子、めっちゃ可愛くね?」


「しかもめちゃくちゃスタイルよくないか? あの水着、ヤバいだろ……」

隣を通り過ぎた別のボートに乗っていた大学生グループが、あゆなを指差してざわめき出した。


身長145センチの幼い容姿に、アンバランスなほどグラマラスなFカップの黒ビキニ姿。


さらに濡れた黒髪がアンニュイな色気を醸し出しており、海にいる男たちの視線が自然とあゆなに集中してしまう。

「ねえ、そこの可愛いコ! よかったら後で一緒に……」


声をかけられかけた瞬間、あゆなの目の前にフッと大きな影が立ちふさがった。

「……うるせえ。よそ見してっと、溺れるぞ」

春樹が低く冷たい声で凄み、ギロリと男たちを睨みつける。


そのただならぬ殺気と、見事な細マッチョの筋肉(腹筋の割れ具合が完璧な上半身)を見た男たちは、「ひっ……なんだあいつ、やべえ……」と、そそくさボートを漕いで去っていった。

あゆなはポカンとしながらも、春樹の背中を見つめた。


(……もしかして、さっきからずっと守ってくれてる……?)
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