僕らのノイズ ※最後の願いは、よく考えたうえで送信してください。
朋美の言い方を変えれば、確かに、半年後、私たちはそれぞれの進路にわかれて、それぞれの人生で生きていくことになる。
だから、
「私は朋美とまた、普通に話せるようになりたい」
朋美は目を見開いて、私が発した内容に対して、口をぽかんと開けていた。
「私、ずっと寂しかったんだよ? 事故の後、朋美と昔みたいに話せなくなって、一緒に歌えなくなって、ずっと……寂しかった」
朋美が向けてくるまっすぐな瞳が、私の心を奥深くまで突き刺してくるように感じる。その眼差しに、首をぐっと掴まれるような感覚がして、少し息苦しく感じる。
「いじめられるようになって、毎日、心が重くてどこかに逃げたかった。でも、朋美はいつも、何かを私に言いたいけどうまく言えなくて隠しているような気がして、完全には『やめてほしい』と言えなかった。――私、朋美は変わってくれるはずって、どこかで期待していたんだと思う」
「隠してなんか――」
朋美の左目から、一粒の涙が頬を伝って落ちていくのが見えた。
「自分にすら隠している本音に気がついてしまったら、そこで、崩れてしまう、壊れてしまうかもしれなかった」
私は、朋美だけではなく――かつての自分に言い聞かせるように告げた。