めじるしチャームの怪

「待って、みんなも一緒じゃないとダメだよ」
めじるしチャームはいつでも正しい道を教えてくれる。
それなら、みんな一緒にチャームを追いかければきっと家に帰ることができるはず。
そう思ったのに、チャームは止まってくれない。
「待って、ねぇ待ってよ」
見失ってしまわないように慌てて後を追いかける。
チャームはころころころころ転がって、全然追いつけない。
私は次第に早足になって、最後には全速力で走っていた。
走って走って走って、なのに全然息切れしない。
体育の授業で50メートルを全力で走っただけでも息が切れるのに、どうしてだろう。
今日はどこまで走っても少しも辛くなかった。
走っている間には私の横を通り過ぎていく木が青葉から枯れ葉へと変わって、そして雪が積もり始めた。
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