めじるしチャームの怪

夏から秋へ。
秋から冬へと季節が移り変わった時、ようやくめじるしチャームが速度を緩めた。
「やっと到着? 一体どこまできたの?」
足を緩めてそう質問したとき、目の前には墓地が広がっていた。
「なにここ。こんなところに連れてきてどういうつもり!? 早く家に連れて帰ってよ!」
怒鳴るとめじるしチャームはひとつの墓石の前で完全に止まり、そして3度青く点滅した。
ここが目的地という合図。
「ふざけるのはやめてよ!」
もしかしてこのめじるしチャームは壊れてしまったんだろうか?
バスの事故のせいかもしれない。
「もうこんなものいらない!」
チャームを拾い上げて思いっきり地面に叩きつけようとしたそのときだった。
墓石に掘られている名前が目に入った。
飯島イオリ。
享年十歳。
「なにこれ」
どうして墓石に私の名前が掘られているの?
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