めじるしチャームの怪
手で触ってみても、名前は消えない。
ゾッと背筋に寒気が走った時、2人分の足音が近づいてきて顔を上げた。
お花とお水を持って近づいてくるのは、お父さんとお母さんだ!
「お父さん! お母さん! 私だよ!!」
すぐに駆け寄るけれど、ふたりとも私を見てくれない。
うなだれたまま墓石に花を飾り始めた。
「ねぇ、ふたりともなんの冗談? これって誰のお墓なの?」
震える声で質問するけれど、それにも答えてくれなかった。
ふたりは手を合わせて肩を震わせている。
「イオリ、迷子にならずにちゃんと帰ってくるって言ってたのにな」