めじるしチャームの怪

☆☆☆

「陽太! これ返す!!」
陽太を追いかけてやってきた歩道橋の上。
俺はウサギのめじるしチャームを両手で陽太に突き出した。
用水路に落ちた翌日、俺は自宅でグラスを持ったまま転倒して手のひらを切った。
その時足元にはひび割れたライオンのめじるしチャームが落ちていた。
そして今日、登校時間を見計らって学校前の歩道橋に来たのだ。
ちょうと陽太の背中が見えてよかった。
「航くん……。やっぱり、めじるしチャームの噂は全部本当だったんだね」
陽太残念そうな表情で呟く。
「そうだ。お前のいう通りだった。お前のチャームを奪って本当に悪かったよ」
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