先生と、時々涙雲
文化祭
そして文化祭当日。
「藤花さん、これであってるー?」
「瀬戸くんちょっとこれ持って!」
私たち実行委員は大忙し。
「あ〜か〜り〜ぃ」
「キャーーー!!!って唯?!」
長い綺麗な髪の毛を下ろして、白い服を着た唯は貞子になっていた。
「クオリティーがすごすぎるよ!」
「クオリティーで言ったら、こっちの方も負けてないと思うけど〜♪」
唯がこっちこっちと言いながら手招きして出てきたのは
「俺はいいって言ってんだろー、もう…」
ドラキュラのマントだけ被った先生の姿。
「か、かっこいい……っ!」
思わず口に出てしまうほどのかっこよさ。
「すばるあんまりにも嫌がるから、せめてマントだけでもって思って〜」
最高すぎるよ!!ありがとう唯!!
そんな先生に見惚れていると
「先生、写真撮って〜!」
いろんな女子達が集まる中、最初に先陣を切ったのは隣のクラスの坂田さん。
「はいはい」
先生はこういう時、優しくみんなのお願いを聞いてくれる
その優しさは私にだけであってほしい
なんて思うことはたくさんある。