先生と、時々涙雲
「藤花!やべぇ、あそこ補強しないと!」
「あ、うん!いまいく!」
ダンボールで作られたお化け屋敷を補強するのも私たちの仕事。
ほかのみんなはお化け役をやっていたり、受付をしたり。
「じゃ俺たちも休憩すっかー!藤花、一緒にまわろーぜー♪」
「あ、うん、いいけど」
必然的に休憩も瀬戸くんとしか被らないし
思ったよりも先生と関われる時間はなかった。
「……そういえばさ。
好きなやついるって言ってたよな?」
「……あ、うん!」
そうだ、わたし好きな人いるとか言ったんだった。
「それってさ、誰なのかは教えられない?」
「うん、ごめん。言いたくないかも」
言いたくないというか、言ってはいけないというか…
「そっかー、ま、俺はまだ諦めてないけど」
なんていいながら私の方をみて白い歯を見せて笑っている
「あ、お財布?かな」
廊下を歩いている途中お財布の落とし物を発見した。
「私職員室に届けてくるから、瀬戸くんちょっと待っててー!」
「俺も行こうか?」
「大丈夫!」
職員室まで駆け足でたどり着く。