先生と、時々涙雲
「藤花」
私の数歩後ろにいたのは、瀬戸くんだった。
「あれ、ここまできてくれてたの?ごめんごめん!」
「…あのさ、藤花の好きなやつって、すばる?」
「……なんでそう思うの?」
「ごめん。あんまりにも遅いから、職員室来てみたら……」
わたしの幸せな心臓の鼓動は
冷や汗が出る鼓動に変わっていった
「見て……た?」
少し震えてる私の声を察して
コクリと頷く瀬戸くん。
「誰を好きになるとかは自由だと思うけど、俺はやめた方がいいと思う。」
いつもふざけてる瀬戸くんが
真剣な眼差しで私に言葉を放つ。
「だってあいつは先生だろ?教師と生徒って、普通にまずいだろ。」
「………」
正論を言う瀬戸くんに向かって
私は何も説明することができなかった。