先生と、時々涙雲
少しの気まずさ
お化け屋敷は大盛況で、私たちのクラスは優秀賞をもらうことができた。
「まとめてくれた実行委員2人に拍手!」
先生の一言で私と瀬戸くんに大きな拍手が送られる。
隣の瀬戸くんを見ると、いつも元気な瀬戸くんは少しだけツンッと口を尖らせていた。
「どした?瀬戸ー、具合でも悪いのかー?」
「別に」
先生の気に掛けた一言さえも、サラッと受け流す。
「せ、瀬戸くん」
何か話しかけなきゃと、無理やり口が開く私。
「……ごめん俺バイトあるから」
捨て台詞のように一言だけ言うと瀬戸くんは教室を出て行ってしまった。