先生と、時々涙雲
「あかり、どうかしたの?」
「唯〜」
私は文化祭の出来事を全部唯に打ち明けた。
「キャー!何その少女漫画みたいな展開!それで、どこまでいったの…?」
「……ぎゅってしてくれただけ!それだけだよ!!」
私の赤らんだ顔を見て唯はニヤニヤしている。
「でも問題は、瀬戸ね」
「明らかにあの後から瀬戸くん冷たいし。誰かに言ったりしたら…どうしよう」
「冷たいのはすばるへの嫉妬だと思うよ」
唯は腕を組みながら解決策を一緒に考えてくれていた。
「あれ、2人ともどうしたの〜怖い顔して」
唯と2人きりの教室に現れたのは早見先生。
私たちは顔を見合わせ、覚悟を決めて早見先生に打ち明けた。
「なるほどねぇ」
「早見先生、どうしたらいいんでしょうか……」
「藤花さんは何もしなくていいと思うよ」
にっこりと笑う早見先生の表情に私は少し安心する
「だって、神田先生もそれなりの覚悟があると思うから」
「か、覚悟……?」
「もしも誰かにバレたとしても神田先生への気持ちは変わらないでしょ?」
「……」
恥ずかしくなる私は黙り込んでしまった。
「まぁもしバレたとしたら、神田先生が異動することにはなると思うけど」
「え、異動……?」
「大丈夫、その時は僕も力になれると思うから」
「そ、それはどういうことですか…?」
「僕は神田先生と、藤花さんの味方だよ」
早見先生はにっこりと笑いながら立ち上がり教室を出ていった。
「さすが、早見先生、大人の余裕ってやつね!」
唯は清々しく口を開いた
「もし何かあったとしても早見先生が助けてくれるって!」
「う、うん……」
「でもあかり、もう少し場所考えなさいよ♪」
「わ、わかってるよ!!」
不安が全部取り除かれたわけではないけど
卒業まで後少し、ちょっと気をつけなきゃと反省した。