先生と、時々涙雲

緊急事態発生



文化祭のあの事件から時は流れて12月


何事もないと安心していた。




ーーーピーンポンパーンポーン


『3年C組の藤花あかりさん、学年室に来てください』



いきなりの放送に自分の名前が呼び出された。



「あかり……大丈夫だから」


何かを悟った唯は今にも泣きそうな私の顔を見てそう言ってくれた。




重い足取りを動かして学年室にたどり着く。




「失礼します」



「藤花さん、そこ座ってもらっていい?」


普段学年室に入らない私は緊張で手が震えていた。



「単刀直入に聞くわね、これは藤花さん?」



学年主任のおばさん先生が出したのは1枚の写真。




「えっと……」



そこには文化祭のとき、職員室にいる私と先生の姿。


先生のマントの中にいたことで、私の顔はよく見えてはいない。




「………」


嘘が下手くそな私は写真を見つめて黙り込む


脳裏には先生の姿が思い浮かぶばかりで


誤魔化す言葉を必死に考えていた

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