リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
「こちらが古賀様専用の宅配ボックスとクリーニングボックスになっております。スマートフォンをかざしていただけると開きまして、同時にアプリが立ち上がります。実際にやってみていただけますか?」
「わかった」

壮志がスマートフォンを近づけると、スーツケースほどの大きさのロッカーがカチャリと開く。

「アプリは起動しましたか?」
「ああ、わかりやすいな。荷物の受け取り、集荷依頼、クリーニングの受け取り、クリーニング依頼か」
「ええ。例えばクリーニングに出したい場合は、クリーニングバッグに衣類を入れてこのボックスの中のフックに掛けます。そのあとアプリの【クリーニング依頼】をタップしていただきますと、返却予定日時が表示されますので、OKもしくはキャンセルを選んでいただけます。クリーニングから返ってくるとアプリに通知が届きますので、このロッカーを開けて受取完了をタップしてください。荷物も同じ流れでございます」
「よくわかった、ありがとう」
「いいえ。お急ぎの時や量が多い時などは、いつでもコンシェルジュにお申しつけくださいませ」

他に何か伝えることはあったかと、優香は考え込む。
そう言えば、と昨日のことを思い出した。

「古賀様、カーテンは無事に届きましたか?」
「ああ、届いたよ。君のアドバイスのおかげで部屋の雰囲気がシックになって気に入っている。今から見に行く?」
「いえ、行きません」
「だろうね。じゃあお礼にカフェでごちそうするよ」
「いえ、結構です」
「だろうね」

にっこり笑いながら、もはやお決まりのセリフをやり取りする。

「それならせめて、カフェのおすすめメニューを教えてくれる? コンシェルジュさん」

そう言われては仕方ない。
二人でコミュニティ棟3階のカフェに向かった。
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