リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
マンションは4つのタワーが対角線上に並んで立ち、その中央に入居者専用のコミュニティ棟がある。

篠原の先導でコミュニティ棟の真新しいエントランスを入ると、まるでラグジュアリーホテルのようなロビーが広がっていた。

「ここは1階にコンビニ、クリニック、スーパーマーケットがあり、2階はトレーニングジムとプールとジャグジー。3階がカフェとバーで4階がライブラリーとシアタールーム。5階がパーティールームやミーティングルームなど、そして6階がゲストルームとなっている。ここでのカウンター業務もローテーションで当たってもらうから、しっかり覚えておいてくれ」
「はい」

優香たちは手にした資料に書き込みながら、1つ1つ施設を見て回った。

どこもガラス張りで明るく広々としており、天井も高く開放的な気分になる。

こんな素敵な場所で働けるなんて、と優香はワクワクしてきた。

視察を終えると、篠原が皆に向き直って説明する。

「カウンター業務は、これまでの他のマンションとほぼ変わらない。今回大きく異なる点はコンシェルジュが24時間体制になることだ。このマンションは車やハイヤーで深夜に帰宅される方が多いらしい。そのニーズに応え、24時間対応することがマンションを売り出したときの大きなポイントとなったそうだ。その期待に応えるべくがんばっていこう。深夜勤務は男性社員でシフトを組むが、日によっては女性社員も準夜勤として24時までお願いすることもあると思う。その時はタクシー送迎がつくそうだ。よろしく頼む」

詳しいことはこれから始まる研修で、と篠原が話を締めくくった。

篠原はリーダーとしてはまだ若い30才だが、とにかく仕事ができる。
今回コンシェルジュのリーダーに篠原が抜擢されたのには、誰もが納得していた。

新しい環境での仕事には少し不安もあるが、同い年の夏希や頼りになる篠原がいてくれるならきっと大丈夫。

優香は気持ちも新たにその日の視察を終えた。
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