リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
翌日はフレックス制で午後からの出社のため、壮志は午前中ジムに行くことにした。
スポーツウェアに着替えてから、スマートフォンだけを手に部屋を出る。
外はあいにくの雨だったが、ガーデンの外側をぐるりと回って屋根伝いに歩き、濡れずにコミュニティ棟にたどり着いた。
「おはようございます」
エントランスに入ると、正面のカウンターにいた女性コンシェルジュが笑顔で挨拶してくれる。
「おはようございます」
壮志も答えつつ視線を上げると、コンシェルジュはいつもの制服ではなく、オフホワイトの半袖ワンピースに水色のスカーフを合わせていた。
(そうか、衣替えするって戸倉さんが言ってたな。それにしてもあんなに若い女の子が一人で夜勤なんて……。何事もなく帰れただろうか。身体を壊したりしていなければいいが)
今更ながらそんなことを心配しつつ、階段で2階に上がり、スマートフォンでジムの入り口を解錠した。
トレーニングマシンが並ぶジムは、手前にタオルやミネラルウォーターが置かれ、自由に使うことができる。
早速いくつかのマシンで汗を流し、そのまま隣のプールで泳いでからサウナとジャクジーも利用した。
(しまったな、仕事に行きたくなくなる)
あまりの気持ちよさにそんなことを考え、苦笑いしながら部屋に戻ってスーツに着替えた。
出社したのが午後からというのもあり、その日の帰宅も深夜0時を過ぎてしまう。
(あー、昨日のお茶漬けうまかったな。雑炊と煮込みうどんも食べてみたい。これから行こうかな。2日連続で行くのって、なんか気恥ずかしいか。でも食べたい)
迷いながらエントランスに入り、エレベーターを呼ぶ。
扉が開いた瞬間、驚きのあまり目を見開いて固まった。
「あっ、古賀様。お帰りなさいませ」
「戸倉さん!? なぜまた君がこんな時間に?」
「今夜は準夜勤で、もうすぐ上がるところなんです。古賀様も遅くまでお疲れ様でした」
「いや、ちょっと待って」
思わず手を差し出して引き止める。
「どうかなさいましたか?」
「俺じゃない、君がだよ。連日深夜まで働くなんて、身体を壊したらどうする?」
「大丈夫です。昨日の夜勤は4時間だけですし、今日は夕方から0時半までの準夜勤。明日は昼の12時からの勤務というように、少しずつ時間をずらして無理ない範囲でシフトを組んでいますから」
「けど君は女の子だよ? 身体も心配だし、こんな時間に帰宅するなんて危険だ。もしかしてひとり暮らし?」
「そうですけど、タクシーで帰りますから平気です」
そういうことではなくて、と壮志は困り果てた。
いくらタクシーを使えど、深夜にひとり暮らしの部屋に帰るところを誰かに見られて襲われる可能性もある。
それに今から帰宅したのでは、就寝は恐らく2時頃になるだろう。
若い女の子がホルモンバランスを崩してしまっては大変だ。
だがそれを直接伝えるのもはばかられる。
壮志は考えを巡らせてから顔を上げた。
「とにかくメインロビーまで送るよ。行こう」
そう言って優香を促して歩き出した。
スポーツウェアに着替えてから、スマートフォンだけを手に部屋を出る。
外はあいにくの雨だったが、ガーデンの外側をぐるりと回って屋根伝いに歩き、濡れずにコミュニティ棟にたどり着いた。
「おはようございます」
エントランスに入ると、正面のカウンターにいた女性コンシェルジュが笑顔で挨拶してくれる。
「おはようございます」
壮志も答えつつ視線を上げると、コンシェルジュはいつもの制服ではなく、オフホワイトの半袖ワンピースに水色のスカーフを合わせていた。
(そうか、衣替えするって戸倉さんが言ってたな。それにしてもあんなに若い女の子が一人で夜勤なんて……。何事もなく帰れただろうか。身体を壊したりしていなければいいが)
今更ながらそんなことを心配しつつ、階段で2階に上がり、スマートフォンでジムの入り口を解錠した。
トレーニングマシンが並ぶジムは、手前にタオルやミネラルウォーターが置かれ、自由に使うことができる。
早速いくつかのマシンで汗を流し、そのまま隣のプールで泳いでからサウナとジャクジーも利用した。
(しまったな、仕事に行きたくなくなる)
あまりの気持ちよさにそんなことを考え、苦笑いしながら部屋に戻ってスーツに着替えた。
出社したのが午後からというのもあり、その日の帰宅も深夜0時を過ぎてしまう。
(あー、昨日のお茶漬けうまかったな。雑炊と煮込みうどんも食べてみたい。これから行こうかな。2日連続で行くのって、なんか気恥ずかしいか。でも食べたい)
迷いながらエントランスに入り、エレベーターを呼ぶ。
扉が開いた瞬間、驚きのあまり目を見開いて固まった。
「あっ、古賀様。お帰りなさいませ」
「戸倉さん!? なぜまた君がこんな時間に?」
「今夜は準夜勤で、もうすぐ上がるところなんです。古賀様も遅くまでお疲れ様でした」
「いや、ちょっと待って」
思わず手を差し出して引き止める。
「どうかなさいましたか?」
「俺じゃない、君がだよ。連日深夜まで働くなんて、身体を壊したらどうする?」
「大丈夫です。昨日の夜勤は4時間だけですし、今日は夕方から0時半までの準夜勤。明日は昼の12時からの勤務というように、少しずつ時間をずらして無理ない範囲でシフトを組んでいますから」
「けど君は女の子だよ? 身体も心配だし、こんな時間に帰宅するなんて危険だ。もしかしてひとり暮らし?」
「そうですけど、タクシーで帰りますから平気です」
そういうことではなくて、と壮志は困り果てた。
いくらタクシーを使えど、深夜にひとり暮らしの部屋に帰るところを誰かに見られて襲われる可能性もある。
それに今から帰宅したのでは、就寝は恐らく2時頃になるだろう。
若い女の子がホルモンバランスを崩してしまっては大変だ。
だがそれを直接伝えるのもはばかられる。
壮志は考えを巡らせてから顔を上げた。
「とにかくメインロビーまで送るよ。行こう」
そう言って優香を促して歩き出した。