リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
(困ったなあ、どうしよう……)
翌朝。
目が覚めた優香はひたすら思案していた。
寝心地のいいベッドのおかげで疲れは取れたが、改めてこの状況をどうしたものかと考え込む。
(絶対泊まるべきじゃなかったよね。住人の方が押さえたゲストルームにコンシェルジュが、なんて。あ、そうか! それなら私が古賀様にお金をお支払いすればいいんだ。うん、そうしよう)
優香はシャワーを浴びて身支度を整えると、部屋を出てコンビニに向かい、下着を買って更衣室で着替えた。
(えっと、今は10時か……。えっ、10時? 古賀様、もう出勤されてるよね?)
壁の時計を見て驚く。
アラームもかけずにぐっすり眠ったせいで、どうやらかなり寝坊していたらしい。
(勤務は12時からだから大丈夫だけど、古賀様には会えなかったな。お帰りの時に待ち伏せする?)
そう考えつつ制服の上にカーディガンを羽織り、まずはカフェで食事をすることにした。
「いらっしゃいませ……あれ? 戸倉さん」
いつものようにカフェの白いシャツと黒のエプロン姿の西田が、驚いたように言う。
「こんにちは。出勤前に食事しようと思って」
「珍しいね。お好きな席へどうぞ」
「ありがとうございます」
窓際のテーブルに着くと、グラスの水を運んで来た西田に、本日のホットサンドプレートを注文した。
「ホットサンドプレートね。今日はBLTサンドとサラダ、スープはミネストローネとクラムチャウダーから選べるよ。あとドリンクも」
「じゃあミネストローネで。ドリンクはアイスミルクティーをお願いします」
「了解」
西田は爽やかな笑顔を残してキッチンへ向かう。
するとカウンター席にいた30代くらいの女性二人が「西田さん、今日もかっこいいわね。目の保養だわ」と話しているのが聞こえてきた。
そうなんだ!と優香は驚く。
これまで西田のことは職場のスタッフという認識しかなかったが、そう言えば身長も高く顔立ちも整っている。
長袖のシャツを肘までまくり、軽い身のこなしで料理を運ぶ姿は、確かに様になっていた。
「お待たせ。はい、ホットサンドプレートとアイスミルクティーね」
「ありがとう」
料理を運んで来た西田に、優香は小声で訊いてみる。
「ね、西田さんって、モテるの?」
「は? いや、それ、どう答えるのが正解よ?」
「モテるならイエス、そうでないならノーで」
真顔の優香にプッと吹き出してから、西田はキリッとした表情で親指を立てた。
「イエス」
そうなんだー!と優香は頬に手を当てる。
「カフェの店員さんはコンシェルジュと違って、棟内恋愛も自由だもんね」
「ん? コンシェルジュはだめなの?」
「だめではないけど、私は考えられない」
「へえ、だから『規則なので』って断ってるのか」
含んだ言い方に、優香は首をひねった。
「何のこと?」
「えっ、自覚もないの? これは手強いわ」
その時カウンターの奥様方に「すみませーん」と声をかけられ、西田は「はい、ただ今うかがいます」と振り返る。
「じゃあね、ごゆっくり」
「うん、ありがとう」
西田はにっこり笑ってからカウンターへと向かった。
翌朝。
目が覚めた優香はひたすら思案していた。
寝心地のいいベッドのおかげで疲れは取れたが、改めてこの状況をどうしたものかと考え込む。
(絶対泊まるべきじゃなかったよね。住人の方が押さえたゲストルームにコンシェルジュが、なんて。あ、そうか! それなら私が古賀様にお金をお支払いすればいいんだ。うん、そうしよう)
優香はシャワーを浴びて身支度を整えると、部屋を出てコンビニに向かい、下着を買って更衣室で着替えた。
(えっと、今は10時か……。えっ、10時? 古賀様、もう出勤されてるよね?)
壁の時計を見て驚く。
アラームもかけずにぐっすり眠ったせいで、どうやらかなり寝坊していたらしい。
(勤務は12時からだから大丈夫だけど、古賀様には会えなかったな。お帰りの時に待ち伏せする?)
そう考えつつ制服の上にカーディガンを羽織り、まずはカフェで食事をすることにした。
「いらっしゃいませ……あれ? 戸倉さん」
いつものようにカフェの白いシャツと黒のエプロン姿の西田が、驚いたように言う。
「こんにちは。出勤前に食事しようと思って」
「珍しいね。お好きな席へどうぞ」
「ありがとうございます」
窓際のテーブルに着くと、グラスの水を運んで来た西田に、本日のホットサンドプレートを注文した。
「ホットサンドプレートね。今日はBLTサンドとサラダ、スープはミネストローネとクラムチャウダーから選べるよ。あとドリンクも」
「じゃあミネストローネで。ドリンクはアイスミルクティーをお願いします」
「了解」
西田は爽やかな笑顔を残してキッチンへ向かう。
するとカウンター席にいた30代くらいの女性二人が「西田さん、今日もかっこいいわね。目の保養だわ」と話しているのが聞こえてきた。
そうなんだ!と優香は驚く。
これまで西田のことは職場のスタッフという認識しかなかったが、そう言えば身長も高く顔立ちも整っている。
長袖のシャツを肘までまくり、軽い身のこなしで料理を運ぶ姿は、確かに様になっていた。
「お待たせ。はい、ホットサンドプレートとアイスミルクティーね」
「ありがとう」
料理を運んで来た西田に、優香は小声で訊いてみる。
「ね、西田さんって、モテるの?」
「は? いや、それ、どう答えるのが正解よ?」
「モテるならイエス、そうでないならノーで」
真顔の優香にプッと吹き出してから、西田はキリッとした表情で親指を立てた。
「イエス」
そうなんだー!と優香は頬に手を当てる。
「カフェの店員さんはコンシェルジュと違って、棟内恋愛も自由だもんね」
「ん? コンシェルジュはだめなの?」
「だめではないけど、私は考えられない」
「へえ、だから『規則なので』って断ってるのか」
含んだ言い方に、優香は首をひねった。
「何のこと?」
「えっ、自覚もないの? これは手強いわ」
その時カウンターの奥様方に「すみませーん」と声をかけられ、西田は「はい、ただ今うかがいます」と振り返る。
「じゃあね、ごゆっくり」
「うん、ありがとう」
西田はにっこり笑ってからカウンターへと向かった。