リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
壮志の過去
「ありがとう。おかげでいい買い物ができたよ」
大きな紙袋を手に車に戻ると、壮志は優香を助手席に促す。
「いえ、あの。余計なことを申し上げてすみませんでした。カーテンだけでなく、テーブルウェアまで購入されることになってしまって……」
壮志が持っている紙袋に目をやりながらそう言うと、壮志は「まさか」と首を振った。
「君のおかげでうちに帰る楽しみが増えた。日常が豊かになった気がする。ささやかな幸せってすぐ近くにあふれているんだと気づかされたよ。ありがとう」
笑顔で見つめられ、優香は思わずドキッとする。
「どうかした?」
「いえ、何も」
恥ずかしさにうつむいて、そそくさと車に乗り込んだ。
「お腹空いたな。もうすぐ1時か」
「えっ、もうそんな時間ですか?」
「ああ。カーテン選びに熱中してたから、あっという間だった?」
「はい。長々とすみません」
「俺のために選んでくれたのに、どうして謝る。とにかく腹ペコだ。何か食べに行こう」
それは……と言いかけて優香は口をつぐむ。
これ以上時間を取らせるのもはばかられ、大人しく従うことにした。
すぐ近くに大きなショッピングモールがあり、ひとまずそこに車を停めてよさそうなお店を探す。
有名な紅茶専門店のカフェで、二人分からオーダーできるアフタヌーンティーがちょうど始まったところだったのでそこに決めた。
「内装もイギリスの雰囲気でとてもいいですね」
「そうだな。広々としていて静かで落ち着くよ」
やがてティーポットにたっぷりの紅茶と、3段のプレートスタンドが運ばれてきた。
サンドイッチやスコーン、キッシュやサラダ、そして小ぶりのケーキやタルト、マカロンやムースなどが美しく盛りつけられている。
「美味しそう! もう見てるだけでテンションが上がりますね」
「ははっ。けどそれでは腹は膨れないよ。ほら、食べな」
「はい、いただきます」
まずはサンドイッチやキッシュ、そしてクロテッドクリームやジャムをたっぷりつけてスコーンを味わう。
「このスコーン、焼き立てですね。サクサクほろっとしてて、とっても美味しいです。クロテッドクリームとジャムも本格的」
すると壮志は、何やら頬を緩めて見つめてくる。
優香はナフキンで口元を拭ってから尋ねた。
「どうかしましたか?」
「いや、美味しいものを食べてる時は表情が明るくて無邪気だなと思って。それとも俺に気を許してくれた?」
「そ、それはございません」
「おっ、急にいつもの戸倉さんに戻った。残念。切り替えスイッチはどこにあるの?」
「どこにもございません」
「いや、あるね。見つけてみせるよ」
壮志の言葉に何と答えていいのかわからず、優香はうつむいてティーカップを口に運んだ。
大きな紙袋を手に車に戻ると、壮志は優香を助手席に促す。
「いえ、あの。余計なことを申し上げてすみませんでした。カーテンだけでなく、テーブルウェアまで購入されることになってしまって……」
壮志が持っている紙袋に目をやりながらそう言うと、壮志は「まさか」と首を振った。
「君のおかげでうちに帰る楽しみが増えた。日常が豊かになった気がする。ささやかな幸せってすぐ近くにあふれているんだと気づかされたよ。ありがとう」
笑顔で見つめられ、優香は思わずドキッとする。
「どうかした?」
「いえ、何も」
恥ずかしさにうつむいて、そそくさと車に乗り込んだ。
「お腹空いたな。もうすぐ1時か」
「えっ、もうそんな時間ですか?」
「ああ。カーテン選びに熱中してたから、あっという間だった?」
「はい。長々とすみません」
「俺のために選んでくれたのに、どうして謝る。とにかく腹ペコだ。何か食べに行こう」
それは……と言いかけて優香は口をつぐむ。
これ以上時間を取らせるのもはばかられ、大人しく従うことにした。
すぐ近くに大きなショッピングモールがあり、ひとまずそこに車を停めてよさそうなお店を探す。
有名な紅茶専門店のカフェで、二人分からオーダーできるアフタヌーンティーがちょうど始まったところだったのでそこに決めた。
「内装もイギリスの雰囲気でとてもいいですね」
「そうだな。広々としていて静かで落ち着くよ」
やがてティーポットにたっぷりの紅茶と、3段のプレートスタンドが運ばれてきた。
サンドイッチやスコーン、キッシュやサラダ、そして小ぶりのケーキやタルト、マカロンやムースなどが美しく盛りつけられている。
「美味しそう! もう見てるだけでテンションが上がりますね」
「ははっ。けどそれでは腹は膨れないよ。ほら、食べな」
「はい、いただきます」
まずはサンドイッチやキッシュ、そしてクロテッドクリームやジャムをたっぷりつけてスコーンを味わう。
「このスコーン、焼き立てですね。サクサクほろっとしてて、とっても美味しいです。クロテッドクリームとジャムも本格的」
すると壮志は、何やら頬を緩めて見つめてくる。
優香はナフキンで口元を拭ってから尋ねた。
「どうかしましたか?」
「いや、美味しいものを食べてる時は表情が明るくて無邪気だなと思って。それとも俺に気を許してくれた?」
「そ、それはございません」
「おっ、急にいつもの戸倉さんに戻った。残念。切り替えスイッチはどこにあるの?」
「どこにもございません」
「いや、あるね。見つけてみせるよ」
壮志の言葉に何と答えていいのかわからず、優香はうつむいてティーカップを口に運んだ。