リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
「ここから30分ほどドライブしてもいいかな?」

カーテンを車に積み込んで尋ねると、優香は「はい」と頷いた。

「退屈だったら寝ててもいいよ。着いたら起こすから」
「まさか、そんな。それに私、ドライブ好きなんです。実家に帰った時にしか運転しないんですけど」
「そう、それならよかった。高速使うから、景色も楽しめると思う」

高速?と優香は驚いたような声を上げる。

「高速道路に乗るんですか? どちらまで?」
「内緒……って言いたいけど、誘拐するみたいで怖がられそうだな。実は横浜に行きたくてね」
「横浜!? って、海が見えますよね?」
「ああ。みなとみらいにあるホテルで夕食はどうかなと思って」
「海を見ながらですか? なんて素敵なの」

うっとり呟く優香に、壮志はホッとして車を発進させた。

(よかった。断られたらどうしようかとヒヤヒヤしたが、なんだか嬉しそうにしてくれている)

最寄りの入り口から高速道路に入ると、優香は窓の外の景色に釘づけになった。

「とっても気持ちがいいですね。空が広くて開放的な気分。それに私、ホテルに行くのが好きなんです。コンシェルジュの参考になるので」
「そうなのか」
「はい。都内のホテルはほとんど全て行ってみました。だけど横浜はまだ行ったことがなくて。だからとっても楽しみ!」

満面の笑みを向けられて、壮志は運転しながらドキッとする。

(こんなにも明るく話しかけてくれるなんて)

無邪気な笑顔とワクワクと目を輝かせる様子に、ますます優香のことが好きになった。
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