リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
「わあ、海風が気持ちいい」

ショッピングモールを抜けて階段を下りると、海沿いの広い公園に出た。

優香は両手を広げて空を仰ぎながら深呼吸する。

「はあ、なんだか心も身体もすっきりします。悩みごとも飛んで行っちゃう」

ふふっと笑う優香が愛おしい。
二人で手すりに寄りかかって海を眺めた。

「こういう時間って、とっても贅沢ですね。毎日下を向いてばかりいると息が詰まってしまうけど、顔を上げれば空はこんなにも青いし、海の向こうの世界はどこまでも広い。そう思ったら、楽に息が吸える気がします」
「そうだな、またいつでも来よう。ドライブを楽しみながら」

すると優香はチラリと視線を上げて壮志を見た。

「ん? どうかした?」
「あの……」

口ごもる優香の言わんとしていることはわかる。

きっと「また来よう」と言われて戸惑っているのだろう。
一体自分たちはどういう関係なのかと。

それは優香自身に考えてみてほしかった。
壮志の答えはもうはっきりしているのだから。

「そろそろホテルに戻ろうか。少しロビーの様子も見たいだろう? コンシェルジュの参考に」
「はい、お願いします」
「よし、行こう」

壮志はさり気なく優香の手を取って歩き始めた。
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