リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
夕食の時間になると、バトラーが真っ白なコックコートの専属シェフを連れてやって来た。

ガラス越しに海を見ながら、優香と壮志は目の前で調理されるお肉や魚介類を贅沢に味わう。

「そう言えば壮志さんと一緒にお酒を飲むのって、これが初めてですね」
「確かにそうだな」

いつも壮志は車で送り迎えをしてくれるから飲めなかったし、互いの部屋に行くこともなかった。

「なんだか嬉しいです」
「優香は飲める口なのか?」
「ううん、あんまり。でも美味しくて今夜はついつい進んじゃう」

照明を絞ったラグジュアリーな雰囲気の中、目の前で焼いてもらう極上のステーキと最高級のワイン。
それだけでも酔いしれるのに、隣にはかっこよくて大好きな壮志。
優香はもう、身も心もとろけそうになる。

「デザートはテラスにご用意いたしましょうか?」

バトラーに訊かれて二人で頷いた。

今夜は満月で、遮るものがない水平線と、水面に浮かび上がる「月の道」が得も言われぬ美しさだった。

「こちらの露天風呂は、古くから長寿の湯として親しまれてきた伊豆山温泉の源泉掛け流しとなっております。24時間いつでもお好きな時にお楽しみくださいませ。明日のチェックアウトの時間にまた伺います。それでは、素敵な夜を」

バトラーは姿勢正しくお辞儀をしてから二人を残して去って行った。
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