リーガル・ラブ〜イケメン弁護士はお堅い彼女のハートを盗みたい〜
「壮志さん、私はずっとあなたとの関係にどこか消極的でした。好きだと言ってくれたのに喜べず、過去の自分を思い出して怖がってばかりいました。そんな私にあなたは『何も心配しなくていい、必ず君を守ると誓う』と言ってくれて……。その言葉にどんなに心が救われたかわかりません。それでもまだおつき合いに踏み出せない私を責めたりせず、あなたはずっと寄り添ってくれました。心を覆っていた硬い殻が少しずつ剥がれるのをずっと待ってくれました。そんなあなたが、いつの間にかこんなにも大切で、大好きになったの。壮志さん、ずっとあなたと一緒にいたい」

最後は涙声になる優香の手を、壮志はギュッと握りしめた。

「優香……」
「でも、どうすればいいかわからないの。壮志さんとこの先も一緒にいたいのに、どこかでブレーキをかけてしまうの。私、どうすればいい?」

ついにポロポロと涙があふれ、壮志はそんな優香を優しく胸に抱き寄せた。

「優香、聞いて。俺はずっとずっと優香のことが好きだった。俺の過去に心を痛めて涙を流してくれた君を、心から大切にすると誓った。優香が俺とのつき合いをためらう気持ちも、優香らしさの表れだと感じて寄り添いたいと思った。本当は何度この手で強引に奪いたいと思ったかわからない。それほど君は魅力的だったから。だけど何より君の心を大切にしたかったし、どんなに時間がかかっても諦めるつもりはなかった。優香が俺のことを好きだと言ってくれたあの夜、信じられないほど幸せで舞い上がったよ。旅行に行って、優香が俺に……初めてを捧げてくれた時には、命をかけて君を幸せに守り抜くと心に誓った。優香、今もまだコンシェルジュの立場を気にして、この部屋に来るのをためらっていたんだろう? それでも今日君は来てくれた。俺は優香がここに来てくれた時には必ず伝えようと思っていたことがある」

思わず視線を上げる優香の瞳を、壮志は真っ直ぐ見つめて告げる。

「優香、俺と結婚してほしい」
「えっ……」

突然のことに優香は言葉を失う。

壮志はそんな優香の両手を今度はそっと握りしめた。

「君のいないこの先の人生は考えられない。俺には誰よりも優香が必要なんだ。生涯かけて君を守っていく。優香、俺と結婚してここに住もう。優香がカーテンを選んでくれたこの部屋で、ずっと夢見ていた。いつか優香と一緒にここで暮らす毎日を。これからはためらう必要なんてない。ここが優香の帰るべき我が家になるんだ」
「ここが、私の……?」
「そうだよ。俺はずっとここで優香を待っていたんだ」
「この部屋で、壮志さんと?」
「ああ。もっともっと優香の好きな家具を増やそう。二人の毎日が楽しくなるように」

優香の瞳から再び涙があふれる。

「毎日ここに帰ってきていいの? 壮志さんと一緒にいられるの?」
「もちろん。ずっと一緒だ」
「嬉しい、夢みたい」
「夢じゃないよ」

壮志はローテーブルの引き出しを開けると、ロイヤルブルーのリングケースを取り出した。

そっと開けると、ひと粒ダイヤの指輪がキラリと輝く。

「そ、壮志さん。あの、これ」
「受け取ってくれる?」
「涙で滲んでよく見えないの。これって?」
「じゃあ、あとでじっくり見たらいい。優香の指にはめておくから」

そう言って壮志は優香の左手を取ると、薬指にゆっくりと指輪をはめる。

「どう?」
「ますます見えないの」

優香は泣きじゃくりながら壮志に抱きついた。

「ははっ、そうか。それなら伝えておく。優香、これは婚約指輪だよ。しかももうはめちゃったから、優香は俺のものだ」
「そうなの? どうしよう。指輪も壮志さんの顔もちゃんと見たいのに、涙が止まらないの」
「大丈夫。指輪も俺も、ずっと優香と一緒だ。これから何度でもじっくり見られるよ」
「うん、嬉しい。嬉しいのに泣き過ぎて、顔がぐちゃぐちゃになっちゃう」
「そんなことない。今の優香、可愛くて最高にきれいだよ」

壮志は優香の頬に手を添えると、優しく尋ねる。

「優香、俺と結婚してくれる?」

優香は涙をこらえて頷いた。

「はい。壮志さん、ずっとずっと、あなたと一緒にいさせてください」
「ありがとう、優香。ずっと一緒にいよう。必ず幸せにするから」

優香の涙を指先で拭うと、壮志はその瞳に微笑みかけ、愛を込めてそっと口づけた。
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