銀河の雫
「相手は誰?」
「しっ、お相手の方に聞こえるでしょ」
小声で母にたしなめられる。
「本日は、冷泉家、月浦家、両家の方々、お集まりいただき……」
「……こちらは冷泉家のご長男、日向陽さん。そして、こちらが月浦家の長女のしずくさんです」
……えっ……月浦しずく……
相手の顔を見る。
ん?
金髪のショートヘア?
ずいぶんと挑発的だな。
それに、黒いパンツスーツ?
お見合いっていうのは、振袖とか清楚な淡い色のワンピースで来るんじゃないの?
まぁ、この格好の俺が言えることじゃないか。
けど、この顔……
どこかで……
『あいづ、一年の月浦しずく』
『あぁ、あのお地蔵さまって先生から言われでるやづな』
……あの子……なのか……
「きゃっ、地震」
声がしたほうを見ると、見合い相手がキョロキョロしながら、うろたえている。
……地震?
あー、頭がボーッとする。
それに、なんだかめまいがするな。
もう一度、彼女を上から下まで観察する。
俺と同じで、無理やり連れてこられたパターンだな。