二度目の恋は、彼の幸せを見届けるだけ。
4.再会
学校からの下校の道。神様の言ったとおり、親友もいたし、友達もいた。思ったよりは楽しかった。
ただやっぱり流伊がいないことに違和感があった。
いつもは斜め前を見ればこっちを見て笑ってきた流伊がいない。
たった一人分、変わっただけなのに。
何をしてても不安になって、涙が出てきそうになって。
自分が思ってた以上に流伊に頼っていたのかもしれない。
下を向いて歩いていると、男女二人の楽しそうな声が聞こえてくる。
「え、」
聞き覚えがあるこの声。
もしかして―
「流伊っ!?」
「え、?」
流伊だった。
「流伊なの、?!」
「お前、もしかして、」
泣きそうな流伊の顔が目に入る。久しぶりに見る流伊の顔。久しぶりに聞く声。全部が愛おしくて仕方がない。
「え、あの、誰ですか?」
流伊の隣に立つ、小動物のようなかわいい女の子がそう言った。
その瞬間、思い出した。
『一.流伊さんには恋人がいる。』
「あぁ、ごめんな、七星、…知り合い、だ」
知り合い…?そんな関係なの、?言えないこともわかってるし、言っても信じてもらえないことだってわかってる。でも、
「そうなんだ、こんにちはっ!流伊の彼女の七星ですっ」
ショックで声が出ない。会えたことの嬉しさで忘れていた。
今の流伊の隣はわたしじゃない。
「あ、あの、?」
困惑した表情でわたしを見つめる七星ちゃん。
「あ、ごめんねっ、優奈です」
「優奈さんっ!よろしくお願いしますっ」
「よろしくお願いします」
にこにこした七星ちゃん。かわいい。かわいいのに、わたしは心に黒い何かが湧いてくるのを感じた。
神様、あんまりだよ。