アイドル・プロデュース!

ダンスと歌と魅力アップ大作戦!

レッスン室が暖かい空気に包まれていたその時、凌くんが1人、口を開いた。

「ていうか…
なんであんたがプロデューサーなわけ?」

あっ…

そ、そういえば言うの忘れてたな…。

チラッ、と響さんの方を見つめると明らさまにバッ と目を逸らされる

ひ、響さーんっ…!

じぃ…と5人分の視線が集まり、私は諦めた。

何も言わずにプロデューサーなんて、されたくないか。

「私は元星屑Drops リーダー兼センター、アオです!
業界には一般人以上の知識はあると思っています。
これからよろしくお願いしますねっ」

そう、昔の頃のように挨拶をしてみると…

ポカーン…

彼らの瞳や口やらが大きく見開かれていた。

?

どうしたんだろう…?

首を傾げていると、「あの、星屑Drops…っ!?」と奏多くんが声を上げた

「そうですが…」

「テレビでめちゃくちゃ取り上げられてて…
たった1年でやめたって言う…あの!?」

「しかもリーダー兼センターのアオって…!」

「…あんたが、その本人…?」

みんなが大きく驚いたような顔をしている。

「はいっ…!
でももう違うので、碧音って呼んでもらえれば嬉しいです。」

─アオ と 碧音 は、私であって、私じゃないから。

「それじゃあ碧音ちゃんって呼ぼうかな。
俺は千秋。モデルやってます
よろしくね、碧音ちゃん?」

青色の髪を靡かせた千秋くんがそう微笑んで、手を差し出され、私も握手を交わす

「こちらこそっ」

「僕は日向坂 奏多だよーっ!」

「俺は城ヶ崎 司って言います。
よろしくお願いしますね。」

「…五十嵐 凌。」

「星野 陽ですっ
よろしくお願いしますっ!」

親しみやすい人達でよかったな…

その時、手を叩いたようなパチンッ という音が響き渡る

「はいっ
じゃあ、とりあえず碧音の最初の授業として、事前に説明した通りにやってもらおうと思う。」

響さんがそう笑みを浮かべて話す。

私のプロデューサーとしての初めての仕事

それは、彼らの自己PRを聞くことだった。

そこから彼らの短所・長所を元にどんなキャラ売り、個性を出していくかを決める。

それが私の最初の仕事

「それじゃあまずは陽から。」

「はいっ!」

私は響さんに用意された席に座る

他のメンバーは1度別室に移動。

中央には陽くんのみ

そして閉じられた瞳が

─開けられた
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