アイドル・プロデュース!

繋ぎ

ガラス越しの扉から、音楽の音が聞こえるレッスン室を覗く

〜♪

「…やっぱり、綺麗…」

「フッ」

ガチャッ

「みんな。
練習してるかい?」

響さんを先導に、私も着いていく

「おはようございます!
って…あれ?」

「そいつ確か…昨日の」

「?」

「あれ〜?」

「昨日社長に直談判してた女の子かな?」

ゔっ…

やっぱり顔覚えられてるよね…

「…その。」

トンッ

「!」

響さんに背中を押され、私は1呼吸する

「…私は、1度皆さんのプロデューサーをお断りしました。
でも、皆さんのレッスン動画を見させて頂きました」

「俺たちの…?」

「はい。
正直に言うと、まだまだだと思いました」

「…それをわざわざ言いに来たのか?」

キッ と、鋭い瞳で凌くんに睨まれる

「でも、貴方達はきっと伸びると思いました。
誰よりも輝く一等星のように。」

「「「「「!」」」」」

「だからそのプロデュースを。
私にやらせて下さいっ…!
こんな私に任せられないのは重々承知してます。
それでも。
貴方達の輝きをもっとっ…」

「…勿論です。」

「えっ?」

頭上から聞こえた言葉に、思わず頭をあげる

「僕たちを客観的に評価してくれる。
僕らの未来を期待してくれてる。
そんなの、嬉しいじゃないですか。」

フフッと笑う、赤い髪を靡かせた彼

…!

「みんなもいいよね?」

そう、陽くんが後ろの4人に声をかける

「…俺はデビューさえできればそれでいい。」

「僕も別にいいよ〜」

「俺も。
貴方のような人にやっていただきたいです」

「俺はなるようになればいいと思ってるけど…
男ばっかだったから、君みたいな子がいてくれると助かるな〜」

やっぱり。

星のように輝いていても

彼ら自体の存在は、太陽のように優しく暖かい

そんな彼らの良さを

「はいっ!
よろしくお願いします!」


─私が繋いでいこう。
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