世界で一番大切な親友へ
美優は笑いながらタルトを頬張った。


まさか、これが乃愛と一緒に食べる「最後の放課後のおやつ」になるなんて、夢にも思っていなかった


店を出ると、空はゆっくりと黄金色から深い茜色へと移り変わろうとしていた


帰り道、二人は近くの小さな神社の境内にあるベンチに腰掛けた。


静かな境内に、遠くを走る電車の音と、カラスの鳴き声が小さく響いている


「ねえ、美優」


「ん?」


「私ね、美優と出会えて、本当によかったって毎日思ってるんだよ」


乃愛は夕日を見つめたまま、祈るように両手を膝の上で重ねた


その声は、驚くほど静かで、どこか遠い場所から響いているように聞こえた


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