世界で一番大切な親友へ
美優の目から、大粒の涙が溢れ落ち、乃愛の冷たい手の甲を濡らした


「言ったら……美優、私の前で普通の顔、できなくなっちゃうでしょ?」


乃愛は、悲しそうに、でも愛おしそうに微笑んだ。


「私はね、美優の隣にいる時だけは、病気のことを忘れて『普通の女の子』でいられたの。美優と一緒に笑って、一緒に寄り道して、くだらない話をして……。それが、私の人生で一番幸せな時間だったの。だから……壊したくなかったの。私の我が儘で、黙っててごめんね」


「そんなの……我が儘なんかじゃないよ……っ」


美優は声を上げて泣いた。乃愛がどれほどの恐怖を一人で抱え込み、それでも美優の隣で笑ってくれていたのかを思うと、胸が張り裂けそうだった


しかし、残酷な現実はそれだけでは終わらなかった。


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