世界で一番大切な親友へ
美優はわざと呆れたような声を出し、込み上げてくる涙を必死に堪えた


視線を下に落とすと、乃愛の手が、美優の制服の袖の端を、ほんの少しだけ弱々しく掴んでいるのが見えた


「うん、そうだね。……おばあちゃんになったら、ね」


乃愛はそう言って、優しく微笑んだ。


その「約束」が、二人に決して訪れない未来であることを、二人はどちらも分かっていた


それでも、分かっていない振りをすることだけが、今、この病室の穏やかな時間を守るための、二人の静かなルールだった。





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