世界で一番大切な親友へ
昨日、笑顔で手を振ってくれた美優の顔が浮かぶ


『また明日ね』って、2人で約束した


その明日が、今まさに私の指の隙間からこぼれ落ちようとしている


苦しくて、痛くて、意識が遠のきそうになる


だけど私は必死で、まだ止まろうとする身体を繋ぎ止めようとしていた


美優に、もう一度だけ会うまでは、絶対に消えちゃダメだって、弱音を吐く心臓に鞭を打つ


そのとき、病室のドアが勢いよく開いた


「乃愛! 乃愛ッ! 私だよ、美優だよ!」


息を切らせて、床にカバンを放り出して私に飛びついてきた美優


ローファーの音、必死に私の名前を呼ぶ声、その全部が、かすみ始めていた私の世界に鮮やかな色を取り戻してくれた


美優、やっぱり来てくれた。


走ってきてくれたんだね。

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