海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
「良さそうな場所?」

「それはついてからのお楽しみにしてくれ」

ギンさんが優しく微笑む。お出かけするのは好きだ。私は椅子に座る。テーブルの上には、立派な和食が並んでいた。

「すぐ準備するね!」

「慌てないでゆっくり食え」

ギンさんは大人の男性って感じの人だ。しっかりしていて、頭がよくて、優しい。嫌でもドキドキしちゃう。

『ペンギンって一度ペアになると一生添い遂げることが多いよ』

詩ちゃんが教えてくれたペンギン雑学を思い出し、頰が熱くなった。



着替えやメイクを済ませ、ギンさんに連れて行かれた場所を見て、私は固まる。

「ギンさん。今日行くところってここ?」

「ああ」

そこは屋内スケートリンクだった。季節関係なくスケートを楽しむことができるんだけど……。

「私、スケートってやったことない……」

氷の上を滑るなんて怖い。フィギュアスケートの選手の人たち、何で氷の上でジャンプとかできるんだろう。ギンさんが私の肩に手を置いた。
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