海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
「俺がついているから大丈夫だ」

ギンさんが言うなら大丈夫なのかな。私は渋々スケート靴を履く。金属の刃がついてるせいか、普段履く靴より重く感じる。

「よし。行くか」

ギンさんは靴を履くとすぐリンクに立って滑り出す。まるでスケートの選手みたいに軽やかな動きだ。ギンさんのスタイルの良さと顔の良さもあって、みんなギンさんを見ている。

(私、あんな風に滑れないよ……)

一歩を踏み出すのが怖い。私がリンクを見ていると、ギンさんが手を差し伸べてきた。

「一緒に滑ろう。一緒なら怖くない」

「絶対、手離さないでくれる?」

「ああ」

ギンさんの手を取り、氷に足を乗せる。やっぱりリンクの上は不安定だ。よく滑る。

「ギンさん。ちょっと怖い」

「大丈夫。すぐに慣れるさ。それより体を力を抜いて、膝を軽く曲げろ。重心を安定させるんだ。正しい姿勢を取ることが大事だ」

「こ、こうかな?」

ギンさんの言われた通りにしてみる。ギンさんはすぐに「上手だ」と褒めてくれた。そして、ゆっくりと動いていく。
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