海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
「すごい!滑れてる!」

「ああ。海良、すごいぞ!」

ギンさんと手を繋いだままだけど、ゆっくりだけど、滑れてる。嬉しい。楽しそうなギンさんを見ていて、ふと思ったことが口に出る。

「ギンさんってペンギンなのに、足長いよね」

「は?」

「ほら、ペンギンってよちよち歩いてるイメージだから」

「ペンギンの足は外見からは短く見えるが、実際は三倍の長さがあるぞ」

「三倍!?」

驚いて転けそうになるのを、ギンさんがしっかり支えてくれる。

「ペンギンの足は、分厚い脂肪や羽毛の内側に覆われているんだ。みんなが見ているのは人間でいう「足首から下の部分」だな。それに、ペンギンは常に膝を深く曲げた状態をキープしているんだ。だから短く見えるんだろうな」

「何でそんな構造なの?」

「一つは寒さから身を守るためだな。体の末端が外に出ていると体温を奪われる。だから足を体の中に引っ込めて熱を逃さないようにしているんだ。もう一つは、水中の抵抗を減らすため。ペンギンは陸上より水中での生活に適してる。足が外に飛び出していると、泳ぐ時に水の抵抗を受けてスピードが落ちてしまうんだ」
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