海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
ギンさんの手が私の手を包む。ギンさんの顔は真っ赤になっていた。なんだか可愛い。

「アデリーペンギンは、オスがメスに小石をプレゼントしてプロポーズするんだ」

「へっ!?プロポーズ!?」

予期せぬ言葉に肩が跳ねる。ギンさんは続けた。

「雪と氷に覆われた南極では、卵を冷たい地面から守るための巣作りに小石は欠かせないんだ。メスが小石を気に入って自分の巣に組み込めばカップル成立となる」

「わ、私、ギンさんのことまだ好きかわかんないし!いきなりプロポーズとか言われても!」

私が慌ててそう言うと、ギンさんの指が私の唇に触れた。ギンさんは優しく微笑んでいる。

「わかってる。これは、俺が君を想っている証だ。本当のプロポーズの時は、もっといいものを用意する。……海良と結ばれて、子どもができて、平凡だけど温かくて幸せな家庭を作りたいんだ」

「……あの、ちなみに、アデリーペンギンって生涯どれくらい卵を産むの?」

「ペンギンは過酷な環境で「少数の子どもを大切に育てる」戦略を取るから、魚のように一度に大量の卵ができるわけじゃないぞ。厳しい環境下では大人になれない子どもも多いしな。……アデリーの場合は、繁殖回数は大体七回から十二回だな」

私の顔は真っ赤に染まった。
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