海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
ふと、詩ちゃんが話してくれたアシカ雑学を思い出した。ひなたくんのことを、歩いている女性はみんな足を止めて見ている。人間にもこんなにモテてるんだもん。アシカだった頃も相当モテモテだったのかな?

「ひなたくんは、将来的にハーレムを作ったりするの?」

「はぁ!?」

ひなたくんが真っ赤な顔で振り返る。私は緊張を覚えながら言った。

「だって、アシカってハーレム作るんでしょ?」

「まぁ、野生ではそうだけどさ〜……」

ひなたくんが立ち止まる。私の手を離したひなたくんは、どこからか小さなボールを三つ取り出した。器用にジャグリングを始める。上手だ。思わず見入ってしまう。私だけじゃなくて、色んな人が足を止めていた。

「どう?結構上手でしょ?」

ジャグリングのパフォーマンスを数分した後、ひなたくんが笑う。私と他のお客さんが拍手を送った。私にはニコニコしてるひなたくんだけど、他のお客さんが「すごかったです!」と声をかけると、ちょっと嫌そうな顔をする。
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