海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
「本当はさ、芸も僕の全部も海良ちゃんにだけ見せたいんだよね」

小声で囁かれ、私の顔に熱が集まる。ひなたくんは満足そうに私の手を取った。

「じゃあ、行こっか。買い物って言ったけど、本当の目的は別だから」

また歩き出す。アシカの器用さってすごいな……。



「えっと、来たかったところってここ?」

「うん!行こ行こ!」

戸惑う私の背中をひなたくんがグイグイ押す。ひなたくんに連れて来られたのは、ナイトクラブだった。こんなところ、人生で一度と来たことがないよ……!

ミラーボールが天井で回り、DJの人がヒップホップを流している。たくさんの人が楽しそうに踊っていた。

「海良ちゃん!一緒に踊ろう!」

ひなたくんが私の手を引っ張る。

「わ、私、踊れないよ!」

「大丈夫。僕に任せて。こういうのは流れに任せて一緒に楽しめばいいんだよ!」

ひなたくんがそう言い、踊り出す。すごく上手だ。ダンス習ってたのかって聞きたいレベル。みんな踊るのをやめて、ひなたくんの方を見てる。

「ほら。海良ちゃんも!」
< 24 / 46 >

この作品をシェア

pagetop