海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
シャチの求愛
ひなたくんとのクラブデートから数日後。今日は祝日。私は休み。でも仕事の人が二名。

「やだ〜!仕事行きたくない〜!海良ちゃんとデートしたい〜!」

「こら!ひなた!仕事に行くぞ!」

駄々をこねるひなたくんをギンさんが引き摺っていく。玄関のドアが閉まった。閉まったドアを見ていると、背後から抱き締められる。

「久しぶりに二人きりですね。自分、とっても嬉しいです!」

「あはは……」

私は苦笑する。あおいくんはかっこよくて優しいんだけど、三人の中でダントツで愛が重い。そして、私のことをよく「食べたい」とか「おいしそう」とかよく言ってくるからちょっと怖い時がある。

『シャチは頭がいいんだ。サメは人間を襲うけど、シャチは絶対に人を食べたりしないから安心して!』

詩ちゃんはそう言ったけど、不安しかない。あおいくんは私の体を抱き締めたまま、頭に顔を擦り寄せてくる。

「本当に海良さん可愛いです。食べちゃいたい!」
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