わすれもの
4
出張の帰り、南武線から京王線へ乗り換える。
そんな時、分倍河原駅を使えば簡単だ。
降りてすぐ、駅の中に京王線の改札口があるんだから。
だけど、時間の無駄だとわかっていても、私は分倍河原駅のひとつ前、府中本町駅で降りる。
そして、少し歩いて京王線の府中駅へ行く。
駅が見える。
左の方を見ると、大きなビルばっかりになっている。
もう記憶はあいまいだけど。
駅が近づいて、階段が見える手前、そこで左を向くと、お店がガチャガチャ並んでいて、その先に喫茶店があったんだ。
いつ、この景色は変わってしまったんだろう。
僕は彼女の少し後ろ、斜め後ろを歩いていたと思う。
なんとなく、横に並びづらかったからだ。
「あそこにしよーよ」
と言って、彼女は2階にある喫茶店を指さした。
階段を上る時、彼女はスカートだったので、気をつかってついて行った。
今みたいに、街の中はカフェのチェーン店ばかりじゃなかったはず。
気にして過ごしていなかったけど、どこの駅前にも喫茶店はあったと思う。
行ったことがなくはないけど、喫茶店は独特な空間のイメージがあった。
喫茶店にすっと入っていく彼女を、大人だな、と思ったっけ。
そんな時、分倍河原駅を使えば簡単だ。
降りてすぐ、駅の中に京王線の改札口があるんだから。
だけど、時間の無駄だとわかっていても、私は分倍河原駅のひとつ前、府中本町駅で降りる。
そして、少し歩いて京王線の府中駅へ行く。
駅が見える。
左の方を見ると、大きなビルばっかりになっている。
もう記憶はあいまいだけど。
駅が近づいて、階段が見える手前、そこで左を向くと、お店がガチャガチャ並んでいて、その先に喫茶店があったんだ。
いつ、この景色は変わってしまったんだろう。
僕は彼女の少し後ろ、斜め後ろを歩いていたと思う。
なんとなく、横に並びづらかったからだ。
「あそこにしよーよ」
と言って、彼女は2階にある喫茶店を指さした。
階段を上る時、彼女はスカートだったので、気をつかってついて行った。
今みたいに、街の中はカフェのチェーン店ばかりじゃなかったはず。
気にして過ごしていなかったけど、どこの駅前にも喫茶店はあったと思う。
行ったことがなくはないけど、喫茶店は独特な空間のイメージがあった。
喫茶店にすっと入っていく彼女を、大人だな、と思ったっけ。