まだ青い彼
「マジで照れるからやめてよ。なんだよ」
ぐっと胸が詰まる。
「あの、今日はこの後どうするのかなって思って」
自然に聞けばいいのに、ゴクリと喉が鳴ってしまった。あと、これだけ見つめた後で言うのも不自然で、広睦くんは綺麗な瞳を見開いた後、かぁ、と顔を赤くした。
顔の前で合わせた手で口元を隠し、そっぽを向いてしまった。
「や、何も考えてませんけど。もう遅いしちょっとウロウロして腹落ち着かして帰るかな、多分。今日も腹いっぱいだし」
「あ、そう。そうだよね」
広睦くんも食べる手を止めてしまい、私もこれ以上何を言っていいかわからず沈黙が続いた。
はあああー……
という広睦くんの大きくて長いため息が沈黙を破った。
驚いて顔を上げて様子を窺う。
「あのさ、正直この状態で部屋とか行けないからな、俺。何もしない自信ないからな。わかってんですか」
俯いたせいで顔に落ちた前髪をかき上げたまま、私を睨むように不貞腐れた口調でぼそぼそと溢した。
「この前はさ、早々に泊まるってホテルに連れ込んだのに、今更もじもじしてどうしたのよ」
つい、突っ込んでしまうと広睦くんはゲホっとむせ込み気まずそうに言い訳をする。
「あれは何も考えて無くて、勢いだったからだよ。今、ちょっとそこ無理。春美さん抱いた後に、『じゃあ』なんて俺簡単に切り替えれないし気持ちの整理つかなくなるっしょ。あー……もう、考えないようにしてるんだよ。そういう関係になるかならないか」
「キスはするのに」
「そだよ、逆に健全に、人前でしかしてないだろ。二人っきりはヤバいから……」
健全なのか、人前のキスが。でも私とそういう関係になりたくないわけじゃないってことだ。広睦くんには悪いけど少し嬉しかった。
ぐっと胸が詰まる。
「あの、今日はこの後どうするのかなって思って」
自然に聞けばいいのに、ゴクリと喉が鳴ってしまった。あと、これだけ見つめた後で言うのも不自然で、広睦くんは綺麗な瞳を見開いた後、かぁ、と顔を赤くした。
顔の前で合わせた手で口元を隠し、そっぽを向いてしまった。
「や、何も考えてませんけど。もう遅いしちょっとウロウロして腹落ち着かして帰るかな、多分。今日も腹いっぱいだし」
「あ、そう。そうだよね」
広睦くんも食べる手を止めてしまい、私もこれ以上何を言っていいかわからず沈黙が続いた。
はあああー……
という広睦くんの大きくて長いため息が沈黙を破った。
驚いて顔を上げて様子を窺う。
「あのさ、正直この状態で部屋とか行けないからな、俺。何もしない自信ないからな。わかってんですか」
俯いたせいで顔に落ちた前髪をかき上げたまま、私を睨むように不貞腐れた口調でぼそぼそと溢した。
「この前はさ、早々に泊まるってホテルに連れ込んだのに、今更もじもじしてどうしたのよ」
つい、突っ込んでしまうと広睦くんはゲホっとむせ込み気まずそうに言い訳をする。
「あれは何も考えて無くて、勢いだったからだよ。今、ちょっとそこ無理。春美さん抱いた後に、『じゃあ』なんて俺簡単に切り替えれないし気持ちの整理つかなくなるっしょ。あー……もう、考えないようにしてるんだよ。そういう関係になるかならないか」
「キスはするのに」
「そだよ、逆に健全に、人前でしかしてないだろ。二人っきりはヤバいから……」
健全なのか、人前のキスが。でも私とそういう関係になりたくないわけじゃないってことだ。広睦くんには悪いけど少し嬉しかった。