まだ青い彼
「ちょっと待ってください。何でそんな話に? 」
「結婚式で久しぶりに会った日。昔話に花が咲いて、感情がほんのりぶり返した。でもなーってやり過ごしたんだけど。東谷が婚活してるって聞いたらもう駄目だった。はっきり自覚したのはその時。東谷が結婚してしまうかもしれないって思ったら怖くなって」
「そ、でも、私……」
「さ、俺の気持ち伝えたんだから聞く権利あるよね」
橘さんから今まで向けられたことのない、異性としての顔をされ、ドキリとする。
「何をですか」
「東谷の今の恋愛について」
「橘さんの見立て通りです」
観念してそう言った。
断わり切れず大学生の男の子と結婚相手が見つかるまでという身勝手な理由でつき合っている、ということを。
「……そうだな。でも東谷は、いくらなんでも好きでもない男と付き合うわけないだろ」
咎めるか、引かれるか、呆れられるか。そう思っていたのにただ状況を受け入れられ私の気持ちを考えてくれるんだ。だけど……、
「はい、多分……」
自分でもはっきり認められない広睦くんへの気持ちを口に出すのを躊躇する。恥ずかしくて顔を上げられない私の前で、橘さんがふっと笑う気配がした。
「いいんじゃない? って思うけど。男側ならそのくらい年下でも『お前上手くやったなぁ』なんつってニヤニヤされるだけだわ。確かに大学生かぁ、とか。大人の常識的なことが引っかかるけど。特に東谷は真面目だし。でももう社会人になるわけで、向こうも自分で責任持たないといけない年になる。浮気とか暴力とか逸脱したこと以外は結婚とか恋愛って正解がないことだろう。 条件で選んだ婚活で知り合ったどこの誰ともわからない男に一生が保証されているわけでもないだろ。結婚出来たとしても引きずるものがないか? 」
「わかって、ます」
「どっち選んでも後悔は残るだろうな。でも、婚活男はまだ出会っても無いんだろう? 出会える保証もない」
その通りでこくりと頷いた。
「結婚式で久しぶりに会った日。昔話に花が咲いて、感情がほんのりぶり返した。でもなーってやり過ごしたんだけど。東谷が婚活してるって聞いたらもう駄目だった。はっきり自覚したのはその時。東谷が結婚してしまうかもしれないって思ったら怖くなって」
「そ、でも、私……」
「さ、俺の気持ち伝えたんだから聞く権利あるよね」
橘さんから今まで向けられたことのない、異性としての顔をされ、ドキリとする。
「何をですか」
「東谷の今の恋愛について」
「橘さんの見立て通りです」
観念してそう言った。
断わり切れず大学生の男の子と結婚相手が見つかるまでという身勝手な理由でつき合っている、ということを。
「……そうだな。でも東谷は、いくらなんでも好きでもない男と付き合うわけないだろ」
咎めるか、引かれるか、呆れられるか。そう思っていたのにただ状況を受け入れられ私の気持ちを考えてくれるんだ。だけど……、
「はい、多分……」
自分でもはっきり認められない広睦くんへの気持ちを口に出すのを躊躇する。恥ずかしくて顔を上げられない私の前で、橘さんがふっと笑う気配がした。
「いいんじゃない? って思うけど。男側ならそのくらい年下でも『お前上手くやったなぁ』なんつってニヤニヤされるだけだわ。確かに大学生かぁ、とか。大人の常識的なことが引っかかるけど。特に東谷は真面目だし。でももう社会人になるわけで、向こうも自分で責任持たないといけない年になる。浮気とか暴力とか逸脱したこと以外は結婚とか恋愛って正解がないことだろう。 条件で選んだ婚活で知り合ったどこの誰ともわからない男に一生が保証されているわけでもないだろ。結婚出来たとしても引きずるものがないか? 」
「わかって、ます」
「どっち選んでも後悔は残るだろうな。でも、婚活男はまだ出会っても無いんだろう? 出会える保証もない」
その通りでこくりと頷いた。