まだ青い彼
第9話
――翌日
驚きで気持ちが昂って大して眠れなかった。
「おはよう」
後ろから声をかけられ、橘さんが追い抜いていく。
「おはようございます」
慌てて挨拶を返すと、橘さんは振り向き笑って手を挙げた。
ぼーっと背中を見送り、ハッとする。なんか、あれだ……。私だけ意識しちゃってる感じだ。
恥ずかしさで、遅れて顔が熱くなるのがわかった。
「橘さんって、余裕があって、しごできで、かっこよくないですか」
ふと誰かの声が聞こえてきた。
ふっ、そうでしょう。そうなんだよね。
つい私がドヤってしまった。橘さんはかっこいい。昔からずっと。
さぁ、切り替えなきゃ。それで、考えなきゃ。私も会社のフロアの前でぎゅっと目を閉じ気持ち切り替えた。考えるのは今すぐじゃなくていい。
――――……
「考えたんだけどな、東谷」
「う、わぁあ」
「……そんな驚くか? 」
会社の廊下、橘さんに話しかけられて油断していた私は慌てて周りを見回した。
「誰もいないって。いても別にいいだろう」
橘さんが苦笑いする。そうだ、別に会社で橘さんと私が話していてもなんら不自然ではない。
「すみません」
「意識しすぎじゃなーい? 仕事の話かもしんねーじゃん? 」
からかってくる橘さんを睨みつけるが、橘さんはおかしそうに笑うばかり。
「ちょっと気になって。彼氏、婚活してても何も言わないの」
「……そういう条件でつき合っているので。えと、私が結婚したい相手に出会えるまで」
「えぐいな、それ」
言葉にするとほんとうにその通りで気まずい。
「まあ、俺にとったらラッキーだな。他の男と会ってもいい許可貰ってるって聞いたので。もちろん、行かせていただきますよ」
「何を言ってるんですか。婚活限定ですって……ば」
橘さんがすっと顔を寄せてきて怯む。
「結婚したいよ、俺は。付き合うなら結婚前提」
そう言ってにこり微笑んだ。
驚きで気持ちが昂って大して眠れなかった。
「おはよう」
後ろから声をかけられ、橘さんが追い抜いていく。
「おはようございます」
慌てて挨拶を返すと、橘さんは振り向き笑って手を挙げた。
ぼーっと背中を見送り、ハッとする。なんか、あれだ……。私だけ意識しちゃってる感じだ。
恥ずかしさで、遅れて顔が熱くなるのがわかった。
「橘さんって、余裕があって、しごできで、かっこよくないですか」
ふと誰かの声が聞こえてきた。
ふっ、そうでしょう。そうなんだよね。
つい私がドヤってしまった。橘さんはかっこいい。昔からずっと。
さぁ、切り替えなきゃ。それで、考えなきゃ。私も会社のフロアの前でぎゅっと目を閉じ気持ち切り替えた。考えるのは今すぐじゃなくていい。
――――……
「考えたんだけどな、東谷」
「う、わぁあ」
「……そんな驚くか? 」
会社の廊下、橘さんに話しかけられて油断していた私は慌てて周りを見回した。
「誰もいないって。いても別にいいだろう」
橘さんが苦笑いする。そうだ、別に会社で橘さんと私が話していてもなんら不自然ではない。
「すみません」
「意識しすぎじゃなーい? 仕事の話かもしんねーじゃん? 」
からかってくる橘さんを睨みつけるが、橘さんはおかしそうに笑うばかり。
「ちょっと気になって。彼氏、婚活してても何も言わないの」
「……そういう条件でつき合っているので。えと、私が結婚したい相手に出会えるまで」
「えぐいな、それ」
言葉にするとほんとうにその通りで気まずい。
「まあ、俺にとったらラッキーだな。他の男と会ってもいい許可貰ってるって聞いたので。もちろん、行かせていただきますよ」
「何を言ってるんですか。婚活限定ですって……ば」
橘さんがすっと顔を寄せてきて怯む。
「結婚したいよ、俺は。付き合うなら結婚前提」
そう言ってにこり微笑んだ。