まだ青い彼
――広睦くんは大学を卒業し、社会人になった。
「GWは夜更かしするって決めてる。それを楽しみに生きてる」
「はいはい、今でもじゅうぶんゴロゴロしてるでしょう」
土曜日の午後、我が家でだらだらしてる広睦くんに呆れた視線を投げた。
「生活だけで精一杯。慣れるの、これ」
「うん。慣れるよ、大丈夫」
じーっと見つめて来るから、
「どうしたのよ」って顔を近づける。
「春美ちゃんが、いるなと思って」
「何それ」
「こっちにも慣れないんだよ」
そう言って私の後頭部に手を添えてキスをする。ちょっと体勢がつらいけど、その甘さにすぐに応える。私もまだ慣れないなぁ、幸せな時間にもふと不安がよぎる。
「時々これが広睦くんの壮大な復讐なんじゃないかなって、思う」
そう言うと広睦くんはキスをやめてガバっと起き上がると私の前にドカッと胡坐をかいた。両手を顔の前でこすり合わせる。
「ごめんって。もう、許してよ」
その様子にいくらばかりホッとして胸がすく。
「ほんとだって、本当。もう嘘はない。好きだよ」
言いながら、広睦くんが赤面する。もうとっくに許してる。そもそも思ってもないし、不安を押し付けるつもりもなく、からかっただけだった。
「ねえ、顔赤いよ」
広睦くんもからかわれたのがわかったのか、一瞬ムッとしたけどすぐに目を細め、幸せそうに頬をくっつけてきた。
「許してよ。……うそ、許さないで。……一生」
「そうする」
ああこの子、私と一生一緒にいるつもりなんだと胸がくすぐったい。緩んだ顔は広睦くんの瞳にどんなふうに映ってるんだろう。
「きゃあ、ちょっと。今日はゆっくりするんじゃなかったの」
私の服に差し入れられた手を形ばかりせき止めるけど、
「じゃあ、そろそろ話ししよっか。……俺たちの未来について」
「ちょ、これは、話ではないのでは?」
「GWは夜更かし諦めて早起きするからさ、春美ちゃんの家と俺の家と挨拶に行こう」
あっという間に服を脱がして「決定事項」広睦くんは強い圧を込めた顔で笑った。
「GWは夜更かしするって決めてる。それを楽しみに生きてる」
「はいはい、今でもじゅうぶんゴロゴロしてるでしょう」
土曜日の午後、我が家でだらだらしてる広睦くんに呆れた視線を投げた。
「生活だけで精一杯。慣れるの、これ」
「うん。慣れるよ、大丈夫」
じーっと見つめて来るから、
「どうしたのよ」って顔を近づける。
「春美ちゃんが、いるなと思って」
「何それ」
「こっちにも慣れないんだよ」
そう言って私の後頭部に手を添えてキスをする。ちょっと体勢がつらいけど、その甘さにすぐに応える。私もまだ慣れないなぁ、幸せな時間にもふと不安がよぎる。
「時々これが広睦くんの壮大な復讐なんじゃないかなって、思う」
そう言うと広睦くんはキスをやめてガバっと起き上がると私の前にドカッと胡坐をかいた。両手を顔の前でこすり合わせる。
「ごめんって。もう、許してよ」
その様子にいくらばかりホッとして胸がすく。
「ほんとだって、本当。もう嘘はない。好きだよ」
言いながら、広睦くんが赤面する。もうとっくに許してる。そもそも思ってもないし、不安を押し付けるつもりもなく、からかっただけだった。
「ねえ、顔赤いよ」
広睦くんもからかわれたのがわかったのか、一瞬ムッとしたけどすぐに目を細め、幸せそうに頬をくっつけてきた。
「許してよ。……うそ、許さないで。……一生」
「そうする」
ああこの子、私と一生一緒にいるつもりなんだと胸がくすぐったい。緩んだ顔は広睦くんの瞳にどんなふうに映ってるんだろう。
「きゃあ、ちょっと。今日はゆっくりするんじゃなかったの」
私の服に差し入れられた手を形ばかりせき止めるけど、
「じゃあ、そろそろ話ししよっか。……俺たちの未来について」
「ちょ、これは、話ではないのでは?」
「GWは夜更かし諦めて早起きするからさ、春美ちゃんの家と俺の家と挨拶に行こう」
あっという間に服を脱がして「決定事項」広睦くんは強い圧を込めた顔で笑った。