まだ青い彼
第5話
――仕事終わり、会社近くで彼――七瀬広睦が待っていた。
いるだけで絵になる、悔しいけどやっぱりかっこいい。ちょうど夕暮れがあの日の結婚式の帰りに似てる。ベンチで私が荷物を取りに戻ってくるのを待っていてくれた。あの時の気持ちが少し蘇って、首を横に振って振り払った。
会ってみないとわからない。話してみないとわからないのはこういうことだろう。“21歳学生の男の子”彼の情報だけだとプロフィール見ただけで却下。でも、実際見ると容姿的なことはさておき、一緒に話すと楽しいと思える時間を過ごせたりする。
「お疲れ様。腹、くくれましたか? 」
腕組みをして首を傾げて来るから、私もやんわり睨む。
「どうせ、私がうんと言うまで諦めないんでしょ」
「まぁね。ご飯行こう。今日は泊まろうなんて言わないから」
「……うん。そうね」
パワフルな音楽が流れるアメリカンカフェは私たちがどんな話をしようと周りには聞こえそうもなく。その煩さが逆に心地よかった。
私はチキンの乗ったライスにホワイトソースがたっぷりかかっているプレート。彼はガーリックライスにビーフステーキが乗ったもの。サラダにはポテトチップスが添えられていた。店内は若い男性が多い。
「すごいボリューム」
「だね。ガツンと食いたい時にね。友達とよく来る」
運動部に所属している学生が選びそうな店だ。
「こういうの食べるの久しぶり。カタカナメニューばっかりで何が来るのか不安だったけど、美味しそう」
「いや、何かわからなくて頼んだのかよ。確かにスマホオーダー見にくいよな」
「うん。ホワイトソース好きなの。そこに頼った」
七瀬くんは私を見て笑ったあと「いただきまーす」と手を合わせてガーリックライスを口に運んだ。
「うま」
大きな一口が熱かったのかハフハフ口の中で冷ましている。可愛い。そっと水のグラスを彼の方へ勧めた。
いるだけで絵になる、悔しいけどやっぱりかっこいい。ちょうど夕暮れがあの日の結婚式の帰りに似てる。ベンチで私が荷物を取りに戻ってくるのを待っていてくれた。あの時の気持ちが少し蘇って、首を横に振って振り払った。
会ってみないとわからない。話してみないとわからないのはこういうことだろう。“21歳学生の男の子”彼の情報だけだとプロフィール見ただけで却下。でも、実際見ると容姿的なことはさておき、一緒に話すと楽しいと思える時間を過ごせたりする。
「お疲れ様。腹、くくれましたか? 」
腕組みをして首を傾げて来るから、私もやんわり睨む。
「どうせ、私がうんと言うまで諦めないんでしょ」
「まぁね。ご飯行こう。今日は泊まろうなんて言わないから」
「……うん。そうね」
パワフルな音楽が流れるアメリカンカフェは私たちがどんな話をしようと周りには聞こえそうもなく。その煩さが逆に心地よかった。
私はチキンの乗ったライスにホワイトソースがたっぷりかかっているプレート。彼はガーリックライスにビーフステーキが乗ったもの。サラダにはポテトチップスが添えられていた。店内は若い男性が多い。
「すごいボリューム」
「だね。ガツンと食いたい時にね。友達とよく来る」
運動部に所属している学生が選びそうな店だ。
「こういうの食べるの久しぶり。カタカナメニューばっかりで何が来るのか不安だったけど、美味しそう」
「いや、何かわからなくて頼んだのかよ。確かにスマホオーダー見にくいよな」
「うん。ホワイトソース好きなの。そこに頼った」
七瀬くんは私を見て笑ったあと「いただきまーす」と手を合わせてガーリックライスを口に運んだ。
「うま」
大きな一口が熱かったのかハフハフ口の中で冷ましている。可愛い。そっと水のグラスを彼の方へ勧めた。