まだ青い彼
やっと解放された手にソーダで割ったお酒のグラスがひんやり気持ちいい。
「ちょっと、酔い冷ましに歩かない? 」
そう誘われるまま、店を出ると風が心地よかった。
「昼は暑くなって来たけど、夜はちょうどいいな」
「本当だね」
途中コーヒーショップでアイスコーヒーをテイクアウトして近くの川沿いを歩く。まばらに人がいる中、前を向いたまま私の手を取る。指を少しずらし、指を絡める。振り向いて私の顔を窺う。私が振りほどかないことを確認すると、嬉しそうに笑った。
胸がぎゅっとなる。遠い昔のときめきのような、罪悪感のような。何の引っかかりもなく、心のままこのときめきを楽しめたらいいのに。
立ち止まると川沿いの柵に腕を預けしばらく川からの風を楽しんだ。
「風、きもちー」
目を閉じて風を顔に受ける横顔は無邪気でまだ酔っているのかもしれない。
「少しは酔いがさめてきた? 」
「んー、どうだろ。どう。まだ顔赤い? 」
コーヒーのカップを頬に当てて冷やしながら顔をこちらに向けて私に確認をとる。
「んふ」
思わず吹き出してしまった。
「え、何? そんな顔ヤバい? 」
「違うの、何か今の顔とかアーティストのPVのワンシーンみたいで」
「おー……」
よくわかんない、と言った顔をされたので補足する。
「顔が……えっと、とにかく、良すぎたの」
我ながら俗っぽい言い方に、自分でウケてしまった。
「ははは、何言ってるんだろう。でもさ、ほんとかっこい……」
「ふうん」
いつの間にか、コーヒーを持った彼の左手と柵とに閉じ込められていた。目を閉じる間もなく柔らかなキスをされ、されるがまま目を閉じると下唇を咥えるようにキスが続けられた。わずかなアルコールの呼気が頭をぼーっとさせる。
あ……キスがきもちいい。
「ちょっと、酔い冷ましに歩かない? 」
そう誘われるまま、店を出ると風が心地よかった。
「昼は暑くなって来たけど、夜はちょうどいいな」
「本当だね」
途中コーヒーショップでアイスコーヒーをテイクアウトして近くの川沿いを歩く。まばらに人がいる中、前を向いたまま私の手を取る。指を少しずらし、指を絡める。振り向いて私の顔を窺う。私が振りほどかないことを確認すると、嬉しそうに笑った。
胸がぎゅっとなる。遠い昔のときめきのような、罪悪感のような。何の引っかかりもなく、心のままこのときめきを楽しめたらいいのに。
立ち止まると川沿いの柵に腕を預けしばらく川からの風を楽しんだ。
「風、きもちー」
目を閉じて風を顔に受ける横顔は無邪気でまだ酔っているのかもしれない。
「少しは酔いがさめてきた? 」
「んー、どうだろ。どう。まだ顔赤い? 」
コーヒーのカップを頬に当てて冷やしながら顔をこちらに向けて私に確認をとる。
「んふ」
思わず吹き出してしまった。
「え、何? そんな顔ヤバい? 」
「違うの、何か今の顔とかアーティストのPVのワンシーンみたいで」
「おー……」
よくわかんない、と言った顔をされたので補足する。
「顔が……えっと、とにかく、良すぎたの」
我ながら俗っぽい言い方に、自分でウケてしまった。
「ははは、何言ってるんだろう。でもさ、ほんとかっこい……」
「ふうん」
いつの間にか、コーヒーを持った彼の左手と柵とに閉じ込められていた。目を閉じる間もなく柔らかなキスをされ、されるがまま目を閉じると下唇を咥えるようにキスが続けられた。わずかなアルコールの呼気が頭をぼーっとさせる。
あ……キスがきもちいい。