まだ青い彼
広睦くんと会ってる時はこの時間の事だけ考えよう。
年相応の私じゃいられないかもしれないけど、広睦くんの彼女でいられる時くらいいいでしょ。何でもない街中でバカみたいにはしゃいで、声だっていつもより高くなっていた。
広睦くんの買い物につき合って、お揃いの帽子は断って、欲しいものを聞かれて「日傘」と答えればリアルすぎだって笑われた。
買い食いしてしまったので晩ご飯の時間はあまりお腹が空いてなくて、軽くのつもりで和食のお店にしたけど広睦くんの前にはがっつりとしたカツ丼とざるそばのセット。
「ごめん、お腹空いてたのね」
「えー、軽めだけどこれ」
「へー……そうなんだ」
これが、という気持ちで見ていたけど、広睦くんは広睦くんで私のざるそば単品を見て“マジ? ”という顔をしている。
「食べます? 」
と自分のカツ丼を差し出そうとするので丁重にお断りする。
「やっぱり若いんだよねー。一緒に住んだらたっくさん作らなきゃならないね」
「え? 」
「え……」
「え、ああ。そうだね。食費かかって悪いなぁとは思いますけど」
「そんなこと気にしなくていいでしょ」
びっくりした。自分の口をついて出て来た言葉に自分で驚いていた。『一緒に住んだら』そんなこと考えたことも無かったのに。広睦くんが流してくれて助かった。そんなこと、あるはずもないのに。
広睦くんは食べ終わった後もまだ食べれるなって顔をしていて、笑った。
「のんびりできない店にしちゃったの失敗だな。でも、あっこの蕎麦うまかった」
「うん。思った。美味しかったよね」
「少し、歩いても? もう少し一緒にいたい」
「うん。あ、でも今日は結構歩いたんじゃない? やっぱり。あとちょっとで2万歩行くよ。ほらほら」
スマートウォッチの画面を見せると
「じゃあ、せっかくだから3万歩目指すか」
「や、無理でしょ」
本気か冗談かわからない表情に抗議する。
年相応の私じゃいられないかもしれないけど、広睦くんの彼女でいられる時くらいいいでしょ。何でもない街中でバカみたいにはしゃいで、声だっていつもより高くなっていた。
広睦くんの買い物につき合って、お揃いの帽子は断って、欲しいものを聞かれて「日傘」と答えればリアルすぎだって笑われた。
買い食いしてしまったので晩ご飯の時間はあまりお腹が空いてなくて、軽くのつもりで和食のお店にしたけど広睦くんの前にはがっつりとしたカツ丼とざるそばのセット。
「ごめん、お腹空いてたのね」
「えー、軽めだけどこれ」
「へー……そうなんだ」
これが、という気持ちで見ていたけど、広睦くんは広睦くんで私のざるそば単品を見て“マジ? ”という顔をしている。
「食べます? 」
と自分のカツ丼を差し出そうとするので丁重にお断りする。
「やっぱり若いんだよねー。一緒に住んだらたっくさん作らなきゃならないね」
「え? 」
「え……」
「え、ああ。そうだね。食費かかって悪いなぁとは思いますけど」
「そんなこと気にしなくていいでしょ」
びっくりした。自分の口をついて出て来た言葉に自分で驚いていた。『一緒に住んだら』そんなこと考えたことも無かったのに。広睦くんが流してくれて助かった。そんなこと、あるはずもないのに。
広睦くんは食べ終わった後もまだ食べれるなって顔をしていて、笑った。
「のんびりできない店にしちゃったの失敗だな。でも、あっこの蕎麦うまかった」
「うん。思った。美味しかったよね」
「少し、歩いても? もう少し一緒にいたい」
「うん。あ、でも今日は結構歩いたんじゃない? やっぱり。あとちょっとで2万歩行くよ。ほらほら」
スマートウォッチの画面を見せると
「じゃあ、せっかくだから3万歩目指すか」
「や、無理でしょ」
本気か冗談かわからない表情に抗議する。