my memory love 〜あの時の約束〜
ーーーガチャッ
玄関を開ける音がした。
あれ?なっちゃんはいつもインターホン押してくるのに。
鍵持ってるやつといえば、1人しかいない。
「うし、勉強するぞー!」
「あんた呼んでないんですけど!」
「前野が来いってうるさいんだよ〜」
「八谷が行きたいって言ったんでしょうが!ごめん、泉〜。八谷ついてきちゃった」
「ごめんってなんだよ!俺はそんなに邪魔者か!虫かなんかか!?」
そう言いながらハチは仁の存在に気がつくと、目を合わせず別の方向を見ていた。
私たちは黙々と勉強して、気がついたら2時間が経過していた。
「よし、とりあえず終わり〜!ふぁ〜つかれたぁ」
「泉ちゃん結構頑張ったね」
「あ…うん、仁が教えるの上手だからだよ!めっちゃわかりやすい!先生になれるよ〜!」
「そんなことないけど」
気まずかったはずなのに
なんか自然と会話ができて嬉しかった。
「わたし買い物頼まれてるからそろそろ帰ろっかな〜」
なっちゃんがそう言いながら身支度をして立ち上がった。
「じゃあなー前野ー」
「あんたも」
「は!?」
「いや八谷も帰るよ!もー空気読みなさいよっ!」
「いや俺家となりだし…っておい!ちょ…」
ーーバタンッ
ハチは無理やりなっちゃんに帰らされ、部屋に仁と2人きりになった。