my memory love 〜あの時の約束〜
文化祭②
今日は文化祭当日。
配役のある人は着替えとかの関係で、みんなよりも1時間早く来るように言われていた。
この日はうちの親がいる日だったのもあって、いつも起こしにくるハチは不在。
正門を抜けて自転車を止め、教室までたどり着く。
ーーーガラガラッ
「うぃーっす!」
「え、あんたなんでいんの?」
「いやなんか、大道具で前野が早くこいとかなんとか言うからよー」
先に教室にいたハチと私は部屋に2人きり。
「なんだー、なら朝一緒に行けばよかった〜」
私はそう言いながらカバンを下ろして、自分の椅子に腰掛けた。
「……お前さ」
「なに?」
「その……仁と付き合うのか?」
「なんで?あんたにそんなこと聞かれなきゃいけないのよ……」
「告られたとか……聞いちゃったもんは、気になんだろ!?
ほらもし付き合ってんなら朝起こしにいくのも、もういらねーかなって…」
「はぁ!ダメに決まってんでしょ!!!」
わたしは自分の言った言葉の意味が……自分でもよくわからなかった。
なんでこんな言葉が出てきたの、私……。
ハチはすごい驚いた表情をしながら私のことを見つめていた。
「……なんでダメなんだよ」
「今までずっといたやつが……いきなり来なくなるとか、色々と調子狂うって言ってんでしょ!!」
「……なんなんだよおま…」
ーーーガラガラッ
「泉ちゃんおはよう」
「仁、おはよう……!」
「着替えるから、被服室に来てって委員長が呼んでるよ」
「わかった!今行くね」
一旦開けた扉を閉めて、仁は先に被服室に向かった。
「……勝手に決めるんじゃないわよっ。ハチのばーか。」
わたしはなぜかその場にいるのが恥ずかしくなり、被服室へと足を運んだ。