my memory love 〜あの時の約束〜
私の本当の気持ち。
自転車を引っ張って歩いてる帰り道。
なんだか今日1日が長く感じた。
今朝、仁が泊まりにくるとか言うから……。
それに……ハチもなんか不機嫌だったし。
「泉ちゃん?」
「……え、あぁ!ご、ごめん、なに?」
「大丈夫?ぼーっとしてるけど」
「だ、大丈夫大丈夫!!」
私って本当顔に出てるのかな。
心配する仁の顔を見た私は、作った笑顔で精一杯誤魔化した。
ーーーガチャッ
「お邪魔します」
仁はうちに来るのにはもう慣れたようで、ささっと洗面所に行って手を洗った。
階段を登っている途中からずっと緊張がほぐれない私。
「あ、お茶もってくるね、先に部屋行ってて」
「わかった」
登った階段を戻り、キッチンに向かった。
お茶をトボトボ・・・っと入れながら、開ければすぐ隣の家が見えるリビングの窓を眺めた。
頭に浮かんだのは……ハチの事だった。
てかハチのやつ、今日は家に来ないんだ。
いつもなら、勝手に鍵あけて入ってくるくせに。なんで今日は来ないのよ……