my memory love 〜あの時の約束〜
「ハァハァ……着いた…」
全力疾走した私は息を整えながらコンビニに入ろうとした。コンビニで買ったであろう袋を持ったハチがタイミングよく出てきた。
「い、泉!?」
「もう……なんで来ないのよ……」
「……は?おまえ、何泣いてんだよ……」
私があまりにも泣くからと言って、ハチの提案で近くの公園のベンチに移動した。
「……どうした?」
「…………」
黙り込む私の事を、ずっとハチは隣で見つめている。
「……ハチ……わたしね、あ………」
『あのね』って言おうとした瞬間に私はハチに抱きしめられた。
私の肌に触れたハチのブレザーは、いつものハチの匂いがした。いつもハチが使ってる柔軟剤の香り……。
「泉、いい加減気づけよ」
「……っ……ん……」
ハチは私の唇にキスをした。
「……ちょ、ちょっと!!
気づけって何よ……私、あんたにいまから告白しようとしてたんですけどっ……!」
「…いいからもう黙れ……」
「……っ……んっ…」
再びハチは私の口元を塞ぐように、さっきより濃厚なキスをした。
そしてゆっくりと唇を離す。
「仁は……?」
「さっき………別れてきた」
「…てかなんで付き合ったんだよ……」
「そ、そんなの私の勝手でしょ!
これが恋だと……思ってたんだから…」
私はさっきハチとキスした余韻で恥ずかしさを隠せなかった。
「そういえば俺こどもの頃、仁と約束したんだよなぁ。
……なのにあいつが泉のこと…取るから。」
「約束って……何を?」
「仁が引っ越す前に、
僕はもう引っ越しちゃうから、結婚してあげられないんだぁ、綾人くんが結婚してあげてね……とかなんとか…?」
「なにそれ……初めて聞いた…なんで言ってくれないのよ!!」
「言えるわけねーだろ!俺ずっと…お前のこと好きだったし。」
「そ、そうなの……?」
「んだよ!今更言わせるんじゃねーよ!」
「私だって……好きだって言ってんでしょ!ばか……っ……ん…」
「…泉のファーストキス、俺で上書きしてやるよ……」
そう言ってハチは私の唇にまたキスをした。
何回も唇を合わせて、とろけるような甘いキス…。